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2006年05月21日

*黒髪の魅力

 最近、少し気になっていたことがやっと報道されるようになった。
それは「黒髪回帰」・・・

若い女性を中心に茶色から黒に戻す人が増えているらしい。
「色」の仕事をしている私にとっては、「やはりね」という印象。
逆に中高年層は(白髪染ですが・・・)、黒から茶へというのが主流。
これは白髪染の茶色が、美的にも技術的にもクオリティが高まり、
完璧な色出しができるようになったことが主な理由らしい。

そういえば、先日フォーティの女性四人と食事をした時も
「髪」の話題になった。
うち二人は白髪染めの移行しており、
残りは、「いつがその時?」とドキドキ中・・・

思い起せば、私の場合は1年か2年前、
自分のカラーリングが白髪染めだと知った時のあの衝撃!
美容院の大きい鏡を見ながら、心底ブルーになった。
し・ら・が・・・ぞ・め・・・、し・ら・が・・・・・・・・・・・・

しかし、人間”慣れ”とは恐ろしい。
もはや「白髪染め」と言われても、それに対してのネガティブさは全然ない。
(ただ染める周期が段々早まっていることだけは、勘弁してほしいけど)

と、こんな独白をしたかった訳ではなく、
黒髪回帰の話。
これには、チャン・ツィイーやチェ・ジュウなどアジア女優の影響が大きくあるらしい。
確かにあの艶やかな黒髪は美しい。

この間、20代前半の女性に「似合う色セミナー」を行ったときのこと。
もちろん主流は茶色の髪なんだけれど、黒髪の女の子も何人かいて、
その会場で私は、懇願していた。
「お願いだから、その綺麗な黒髪を茶色に染めないでね」

これはある色彩カテゴリーに入るグループの女の子向けて言った言葉ですが、
パーソナルカラーでいうところの「ウインター」の女性は、
もうもう絶対絶対、黒髪がいいのです。
瞳や頬やくちびるをもっとも輝かせて見せてくれる色。
それが、「漆黒の髪」という額縁。

私は「スプリング」というグループなので、どんなに頑張ってもマネできない。
だから、ツヤツヤの黒髪で生れた人は、
その光沢のあるピロードのような黒を大切にして欲しいと思う。

新聞で面白い分析をしている方がいた。
若い女性に「自然回帰」というようなことが根底にはあるのでしょう、と。
私はこの意見にはまだまだ100%賛成できない。

げに女は移り気なもの・・・

最近のもうひとつの気になるワードは、
「若く見える」
男性にこういうと苦々しい顔をする人が多くてあまり言わないようにしているのだが、
かつて、女性にはもろ手を挙げて喜ばれた「若く見える・若々しい」という言葉も、
通用しないことが多くなった。
この言葉に代わる誉め言葉は何だろう・・・と模索する日々。

結構いい年になってしまった私も
前は「チャーミング」と言われると嬉しかった。
今、どんな言葉を投げかけられれば、
複雑な思考の、この「私」は喜ぶのだろう・・・。

*そんなこと考えてる暇があるのだったら「論文」書きなさい~! by 社長*
の声が聞こえてきそうなので、この辺でやめておきますが、
黒髪の美しいあなた!その黒髪大切にしてね。 

投稿者 M.Ohira : 2006年05月21日 11:43