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2008年03月03日

人は見た目が80%? -プログレッシブ・レンズー

 色彩関係の講演のときに必ず使うのが、
「五感からの情報の8割は視覚情報です」という話。
つまり人間は見た目、外見が大切なんですよ、という導入部に利用するわけだけれども、
今の私は、それよりももっと重大なことに直面している。

華麗、ではなく加齢・・・
現在の私の視力は近視と遠視の間をさまよい、どこに着地点を見出すのかわからない。

思い起こせばかれこれ1年半前、
悩んだあげく、苦肉の選択として
2つの度数のコンタクトレンズを使い分けると言う作戦をとっていた。
しかしそれももうパソコン画面や台本を見るには限界となった!
ピントを合わせるのにすごい時間がかかって、その分思考がさざ波のように進むから
仕事をするうえで本当に調子が悪い。
すると、愛すべきメガネの度数まで合わなくなって頭痛もたびたびという事態。

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そこでやっと決心!
同じエイジング友達の庄司麻由里さんから以前、
「遠近両用のコンタクトレンズがある」との情報を得ていたので、
恐る恐る目医者さんに行ってきました・・・

わぉ!
しばらく来ないうちに種類がいっぱい。
でも私の求めるものは、2つの機能付き。
すると、ありましたありました!
「新・視界提案」のキャッチフレーズのもと、「累進屈折力」なる難しい名前がつけられて
数あるコンタクトレンズの頂点に鎮座していました。
価格は安いレンズの3倍、一般的な価格の2倍もいたします。
しかも2個買わなければいけないので、なかなか手痛い出費です。
でも近視と遠視の両方に対応するわけだから致し方ないかっ。


と、せっかくなので目医者さんでいろいろお勉強してきました。
遠近両用のメガネは古くからあるのでレンズの形状がどうなっているのか知っていましたが
はたして遠近両用のコンタクトも同じ考え方???

と思ったらメガネレンズとは少々違うのですね。
しかも遠近両用とはどこにも謳ってなくて、
”遠くや中間、近くが見えやすく、パソコンや読書で近くを見ることが多い方には最適!”
とパンフレットには書いてあります。
さらに「累進屈折力」または「累進多焦点」という言葉で説明されていました。
でもなんだか言葉ではさっぱりわからないので
担当の方に根掘り葉掘り聞いていたら、絵を描いて説明してくれましたが、
パンフレットを見るよりもこの方がよっぽどわかりやすかったですね。

つまり、こういうことです。
円の中心部は例えば視力1.0に合わせ、外に行くほどに0・9、0.8と波紋状に度数を下げて
衰えた眼の機能に対応するのだそうです。だから遠近両用のメガネレンズとはちょっと違いますね。
しかも自分の好みの見え方に波紋度数をオーダーできる優れものなのです。

医学の進歩はスゴイですね。
私が買ったものは「プログレッシブ・レンズ」と名前が付けられていました。
なんと言うことはない、はっきり言ってしまえば遠近両用コンタクトレンズだと思いますが、
今やそんな時代遅れの言葉は使わないのです。
使用する本人たちだけが自虐的な意味を込めて
「もう老眼で・・・」と言ったりしますが、小売業の方々は気を遣ってくださっています。


プログレッシブ・・・progressiveねぇ・・・
進歩的な、前進的な、発展するなどの意味が一般的ですけど
<病気が>進行性、というのも確かありますね。

と、企業の上手なネーミング戦略に引っかかったところで、
私も今日から「遠近」とは言わないで
「最近眼がプログレッシブなの」と言うことにしよう!

投稿者 webmaster : 2008年03月03日 17:26

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