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2009年01月14日

ティンカー・ベルの緑

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ディズニーが贈る夢のアニメ、「ティンカー・ベル」
素敵な映画です。

「生まれたての赤ん坊が初めて笑い声をあげる時、
 また1人小さな妖精が誕生します・・・」

この映画を見ると7つの謎が解けます。
例えば
1.妖精はどうやって生まれるの?
2.妖精にはそれぞれ才能があるの?
3.妖精がキラキラ光っているのはなぜ?
   :
 などなど。

でも、謎解きは映画を観ていただくとして、
ここでは、ティンカー・ベルの「緑」に注目してみます。

この映画には水の妖精や植物の妖精など魅力的な妖精がたくさん登場しますが、
それぞれが特別のタレント(才能)を持っています。
ストーリーはいたって単純ですが、実は若い女性への風刺がちょっと効いた映画です。
子供がこの映画をみると単純に楽しめますが、大人が見ると違う見方ができるのが
さすがにディズニーアニメといったところでしょうか。

一言でいうと「他は己ならず」というメッセージ・・・。
他人の才能をうらやんだり、逆に自分を過信したりするのではなく
与えられた長所を生かすことが大切であるということ、
さらには必ず生かすべき才能がひとつはあるということ、

これに気がつかないと、他人の芝生ばかり気になったり、
見果てぬ夢を追い求めたりすることになる・・・
もっと自分の足元を見ると、妖精のキラキラ粉のように良いところが
輝いているよ、というメッセージ。

映画の冒頭、ティンカー・ベルに何の才能があるかを判定するシーン、
ヒトゴトながらドキドキします。
多くの注目を浴びて
選ばれたタレント(才能)は「もの作り」、
この「もの作り」に、「緑色」のメッセージが隠されています。

ティンカー・ベルの衣装は、ピンクでも青でも黄色でもありません。
緑・・・「もの作り」の妖精です。
この意味を考えてみましょう。

植物の妖精、ロゼッタの色はピンクです。
本来なら植物=緑のイメージですから、
ロゼッタこそが緑の服となりそうですが、この映画では「植物=花」としたことから
エレガントでおしゃれな妖精としてピンクが選ばれています。

では「緑」のほかの意味は?リラックスや安心、安定など良く知ったものもありますが、
他には、
・ものごとの始まり
・好奇心
・新しい旅立ち
・優柔不断
・嫉妬
などの意味もあるのです。

太古の昔、人類は「緑」から出発しました。
さらに「緑」は青と黄色を混ぜた色。これは調和の色であり、迷い考える色でもあります。

こうして考えると、ティンカー・ベルの服の色は「緑」以外には
考えられそうにありません。

緑の葉っぱの隙間から笑っている小さな妖精、ティンカー・ベル、
迷い考え、ちょっと他人をうらやみ落ち込むこともある、
でも最後には自分で解決してゆく「あなた」がそこにいるかもしれません。

私は、”悩み迷い考え自ら行動するティンカー・ベル”が大好きです。


投稿者 webmaster : 2009年01月14日 13:41

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